登場人物を主点に展開

loveichiがGMする場合、「ここでこういうことが起こって、次はこうなって、これに失敗したならこうなって…」という、まず展開ありきのシナリオ構成をするのは苦手だったりする(涙)。

じゃあどうするかと言えば……loveichiが好きなのは、シナリオの「展開」を主点にするのではなく、「登場人物それぞれ」をシナリオの主点したもの。

具体的には、「PCが存在しない場合の展開」「本来はこうして終わった話」という、既存の出来事を作っておいて、で、そこにある種のifとして、PCが存在していたら…というのを、セッションで行なうわけです。で、PCが何かを起こすたびに、登場人物(NPC)の性格(=どういう行動を好むか)や行動原則(=何を最優先にしようとするのか)、それから知的レベル(=そのためにどの程度まで賢い選択をするか、あるいは状況をどの程度まで認識しているのか)に従ってそれぞれが動き、シナリオを進めていく。

要するに、かなりお気楽なアドリブ系GMだってことなんだけど(笑)、一応、それぞれの重要なNPCごとに、「もしこうなったら」という幾つかのシミュレーションは事前にしてあります。だからこそ登場人物の造形――性格、行動原則、知的レベルをしっかり作っておくことだけは手が抜けなかったりもするわけで。

ただ、背景世界がしっかりしているシステムなら、NPCの基本的な思考の指針というのが既にできあがっているし、それに対する社会的な反応というのは、もう全くGMが考えるまでもないんだよね。それはもうとても楽チンかつ、非常に妥当なわけで。

エルリック!』の場合は、その背景世界の設定が特にloveichi好み。「ゴブリンに困っている村人」とかじゃなくて、ヒトクセもフタクセもある人たちばっかりだからねぇ(笑)。