東方の魔術

ストブリの魔法は特徴的、というのは有名だけど、それはやっぱり「召喚」のルールを指している。で、この魔法に『ストブリ』のサプリではクトゥルフよろしくSANチェックを導入したりして色々拡張してるわけだけど、『エルリック!』のサプリ“The Unknown East”で登場した「東方の魔術」は、ウリの召喚とはまた別のルールとしてなかなか面白い。

東方の魔術は、「スフィア」と「ルーン」の2つが基本。スフィアには「火」だの「植物」だの「肉体」だのといった8つの領域があり、ルーンにはそれを制御する「創造」だの「増加」だの「変化」だのといった8つの力がある。で、この二つを組み合わせることで、魔法効果を発生させるというシステム。

例えば、「肉体」のスフィアと「変化」のルーンなら、対象の肉体に羽根を生やしたり体表を鱗に変えたり…という感じ。

スフィアとルーンはINT8ごとにどちらか1つを手に入れられるだけだけど、MPを余計に使えば別のスフィア&ルーンだって使える(近いものほどMPは少なくて済む)。威力や持続時間、射程などの効果はPOWの値によって決まる。

少々自由度が高く、それぞれの組み合わせによる効果に対し、GMでどう判定するかがやっかいなので、基本的にはNPC用なんだけど、プレイヤーにもかなり魅力的な気がする。一応、「脱走した元プムの神官戦士」としてPCとすることが許可されてるので、パーティーに一人くらいならアリかと。

…ラッキールと知り合いかもしれないし、プムがらみの追っ手とかをシナリオに登場させられる利点もGMにはあるかも(笑)。