DLoMでエルリックの呪文を。

前回の続き、『DLoM』で『エルリック!』風の魔法システムを導入するためのハウスルールについて。

エルリック!では、デーモンの封印や呪文が対象に影響を与えたかどうかは、対象とのPOW対POWの対抗ロールを行なう(呪文の場合はMP対MPのときも。MPはPOWと等しい値になるので似た処理になる)。これが基本。

そこで、DLoMでは、デーモンの封印ではこの「POW対POW」を再現するため、「意志セーヴ対意志セーヴ」を行なうというコンバート方法を採っている。セーヴィング・スローを、“能動側”でも行なうというのは結構違和感があるけど、能力値(この場合【判断力】がPOWに相当する)同士で行なうのではレベル差やクラス差が全くなくなってしまうので、考えてみると意志セーヴというのも数値としては悪くないんだよね(他のd20システムやサプリでも同じ判定を使っているのがあるかどうかは知りません)。

これに対し、呪文は全くD&D3eのままとなる。ご存知、対象のセーヴィング・スローに対し術者の「10+呪文のレベル+【知力】修正値」がDCとなるというものですな。

じゃあ、エルリック!風の呪文――要するに呪文ごとにレベルを持たないもの――を使えるようにするとしたら? 答えは簡単、元々のルールがデーモンの封印と全く同じ処理なんだから、呪文の場合も対象対術者で「意志セーヴ対意志セーヴ」をすればいいんじゃないか、と。

ちょっと進めて、毎回対抗判定を行なうのが大変なら、対象の意志セーヴに対し術者の「10+意志セーヴ」がDCになるとすればいいかな。

とまあこんな感じが第一歩。続いての問題はMP制にするにはどうするか、というところで…。