『DLoM』とは。

DLoMってどれくらいの認知度があるんだろう? というわけで念のため、書いておきます。

『DLoM』=『Dragon Lords of Melnibone』。Chaosium社のTRPGストームブリンガー』(『エルリック!』)のd20システム版。

発売当初はそれなりの注目があったシステムだったと思うけど(――少なくとも『ストブリ』と『エルリ!』ファンには)、現在、既にサポートは終わり、サプリメントも"Slaves of Fate"(1-3レベル用シナリオ)と、"Cults of Law & Chaos"(カルトの説明とプレステージクラス追加などのソースブック)が出ただけにとどまってしまった(他にも"Straits of Chaos"という3-6レベル用シナリオが出る予定だったのがボツになっている)。

速攻のサポート終了からも分かるとおり、評判悪し(笑)。なんといってもまんま『D&D3e』で、「<新王国>を舞台に、<永遠の戦士>の概念をちょっとだけ使って、D&D3eをプレイするためのワールドガイド」という出来でしかないのがイタイ(いや、実際にそういうつもりで作ったのかもしれないけど)。ストブリで最も特徴的であるハズの魔法関連のシステムまで『D&D3e』そのままで、<新王国>だというのに、マジックミサイルやらファイアボールやらを魔法使いがバンバン唱えられちゃうという、世界設定の無視っぷりがむしろ爽快な作品です。

でも旧来のストブリのルールをより適用させる形でハウスルールを(特に魔法・呪文あたりに)プラスすれば、結構楽しめるんじゃないかなーと思っている人、結構いるんじゃないかなぁ(…え、いない?)。

"Dragon Lords of Melnibone"(ISBN:1568821506