『Night of the Walking Dead』

先日、NamaYakeさんにご招待され、NWNの定期セッションに参加させて頂きました。プレイしたのは『Night of the Walking Dead』という海外製モジュール。久々のマルチプレイでのプレイヤーということもあり、個人的なプレイングはちょっと上手くいかず心残りなものだったのですが(汗)、まあそれは置いておいて、モジュールのプレイレポート&感想を載せようと思います。なお、パーティーはファイター、ローグ、クレリック、マジックユーザーの4人、全員レベル5です。

さて、始まってすぐ、そこは森。ログインのタイムラグで仲間を待っていると、人のにおいを嗅ぎ付けたのか、森の奥から現われたゾンビの群れが襲い掛かってきました。最初は余裕で切り払い、遅くやってきた仲間に無駄口を叩いていたのですが、ゾンビの群れは倒しても倒してもまた現われます。このままでは埒があかないと、避難のために近くにあった家へ入ることに。…しかし、そこには無数の血痕と死体が。恐怖よりも好奇心に駆られ、家の中を調べたローグは、過去ここで起こったことが書かれた日記と、地下への秘密の入り口を見つけます。しかし、日記の中身を確認する間もなく、家の中ではスケルトンの一群が襲ってきており…。これもまた、いくら剣と魔法でなぎ払ってもキリがなく、見つけた地下へと逃げるように入っていってしまう一行。しかし、その地下には隠された秘密が……。

…という感じで展開した、なかなかホラー風味のモジュールです……が、スミマセン、上の文章は美味しいトコ取りです ( ̄▽ ̄;

まず、スタートすると有無を言わさず敵のいるエリアに入ります。ジャーナルを確認する間もなく『…Walking Dead』タイトルの通り森でゾンビの一群がお出迎え。この当たり、シナリオの冒頭、DMの第一声が「といわけで、君たちはダンジョンの入り口にいる」的なD&Dの洋物シナリオっぽくて、(自分では決して作れないものの)loveichiの大好きな展開なのですが(笑)、マルチでプレイするには、参加者全員がログオンするタイムラグの間に戦闘が始まってしまう弊害があったりします(結局ポーズかけて待ちましたが…汗)。

無限リスポウンのゾンビをなぎ払いつつ、近くにあった家へと入り、またここで無限リスポウンのスケルトンを蹴散らしながら、日記と隠された地下への入り口を発見することになります。モジュールの設定、ストーリーが提示される場面です。惜しいのは、この日記と地下の通路の発見の最中もスケルトンが襲ってくることでしょうか。個人的には、この家の中では、日記を発見するまでは全く敵を登場させないでおき、日記から知る謎に焦点を当てるほうが良かったんじゃないかと思います。家の外の「動」から、日記から謎を知る「静」へ一気に雰囲気を変えることで、ホラーっぽさが出るかな〜と。

この先はネタバレを避けるため内容は書きませんが、基本はひたすら無限に湧き続けるアンデッドとの戦闘です。特に地下に入ってからは俄然H&Sモードが全開にシフト。相手が低級アンデッドなので、ひたすら蹴散らす理由付けがなされていて個人的にはベタながら上手い設定だと思います。先に進むに従い、強力なスケルトンが混ざってきたり、足を止めて遠くから弓を撃ってくるやつが出たりと、飽きさせない工夫も忘れていません(しかしながら、戦闘以外のギミックや罠はほぼ皆無)。…ただ、最後の最後で鬼の戦闘バランスになり、ボスには傷一つ付けられず、PCの死亡と蘇生が繰り返されて「どっちがゾンビなんだか」というようになってしまったのですが………これは果たして製作者のミスなのか、プレイヤー側が設定したレベル帯のミスなのか ( ̄▽ ̄;

総じて、個人的には、シンプルながら雰囲気があって、結構「ツボ」でした。ただ、ストーリーや謎が提示される場面だろうが、クライマックスの会話の場面だろうが、関係なくザコ敵がスポウンし続けて襲いかかってきまくる(笑)のは大きなマイナスポイントだと思いますし、最後の戦闘のバランスも(こちらの設定したレベルが間違っていたとしても)ちょっと疑問かなぁ。好きな雰囲気なだけに、残念なところ。