章ごとに舞台を変えるメリット

ベータ公開の近い『ハイドライド・アレンジド』。

振り返ってみて、このモジュールの場合、完全に箱庭世界を目指したため、「章立て」という概念を予め放棄していました。それが、余計に公開に手間取る要因となったように思います。例えば、同じ街をずっと利用することになるので、そこでとあるNPCの依頼を達成しているかどうかは、エンディングまで影響するわけです。クエストによって特別な店がオープンしていたりとか。

で、こうしてキャンペーンものを作ってみると、公式シナリオが「章立て」である理由がよくわかります、ええ。デバッグも楽ですし、テストも楽ですし、いわんや公開も章ごとにできるわけですし(そういえば海外モジュールも章ごとの公開が多いっけ)。舞台となる街やエリアが章ごとに変わるのが「自然である」と思えるのもメリットでしょうねー。

テストプレイして頂いたporitokageさんからも言われましたが、『ハイドライド』の箱庭のつくりは「常設向き」なのかも知れませぬ(DB系のスクリプトを使いこなせればそんなこともないのでしょうが…)。

というわけで教訓。キャンペーンものは、「章立て」を必ずやりましょう。(泣きながら)