迷宮キングダム

そんなこんなでダンジョンについて考えていたところ、『迷宮キングダム』がダンジョンに特化した面白いシステムだということで、先日、仕事の帰り道に購入してみました。loveichiはアメリカンなコテコテの絵が好きで(笑)、日本のアニメ系やいわゆる「萌え」系の絵がどちらかというと苦手なため、実はこのシステムは知ってはいてもスルーしていたのですが…やはりモノは中身が勝負ですし、なにより好き嫌いはいけません。

で、その中身ですが、これが実によくできてビックリ。元々、自分は古いタイプのボードゲーム系のプレイスタイルが好きな人間(←老害)なのですが、この『まよキン』(こう略すらしい)は、ダンジョン攻略の流れをまさにそのボードゲームのようにシステム化。数値重視の作戦+ダイスによるランダム要素に一喜一憂しつつダンジョンを攻略し、さらに自分の王国を拡張していく様は、一瞬シミュレーションゲームか?と思ってしまうぐらいです。

その代わり、ボードゲームライクなプレイスタイルの人間が嫌いがちな「キャラになりきって遊ぶ」のを推奨し、さらに絵は超軟派、技や魔法や敵はコンシューマゲームチック、通り名や王国の名前決定ではコミカルな名称のオンパレードと、なかなかのバランス感覚を見せてくれます。

…ととと、まあそうしたなかなかナイスなシステムの『まよキン』ですが、今回チェックしたかったのはダンジョンのプレイヤーへの説明(表示)。で、これは、以前loveichiがオンラインセッション用に考えていた、「マップの全景を先に表示してしまい、罠やイベント、隠し通路などを移動・遭遇時に表示する」方法を、さらに簡易化・システム化した感じで、なんとオフラインでもこの方法でやってしまうという、実に割り切ったもの。具体的には、マス目状に3×3=9つの空白の部屋があり、それぞれの空白内に「部屋の情景」(正確には、1つの部屋というより、それぞれが全く別の1つのダンジョンと考える…のかな)とイベントを書き込んでいくという流れで、1つの部屋に入るたびに戦闘orイベント+捜索・休息をするわけです。毎回どのシナリオでもこの3×3=9部屋の構造は同じ(ただし使わない部屋はある)で、部屋の中身や通路による繋がりや違うだけ。

…うーん、本当にボードゲームのような割り切りかただなぁ(笑)。しかしこれは、「超」が付くほどオンラインセッションにも向いていると思われ。……って、システム自体、『まよキン』をプレイしちゃうか? でもそうしたら『D&D』とは全然違うセッションになるな! ( ̄▽ ̄;